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2014年3月11日 (火)

寄り道としてのアンティーク懐中時計~素晴らしきWalthamのデミハンター

Walthamのアンティーク懐中時計はおススメだ。
私が購入した個体は1880年代(!)製品にもかかわらず、日差は30秒程度と甚だ性能の良いものだった。

20世紀に入るまでは、スイス製の懐中時計よりアメリカ製のHoward、Hamilton、Waltham、Elginなどの懐中時計の方が実用的で優れていた。
現代ではHamilton、Waltham、Elginなどは低価格時計の代表であるが、当時は素晴らしかったようだ。


さて購入したのはデミハンターといわれるタイプで、金張り(GP)のもの。
大きさは直径約50mmで、視認性も良好、持ち運ぶにも手頃である。
ローマンインデックスで両蓋のついた、これも極めてオーソドックスなもの。

Walthamdemihunter1

このデミハンター、蓋をしていても外から時刻が分かるというもので、考案者はなんとあのナポレオンだとか。
だからこのタイプは別名ナポレオンハンターともいうらしい。

外蓋の周りにもインデックスが入り、その外周には浅く彫りのナナコ(魚々子)文様が入っている。
蓋を開けると、3針でローマンインデックスの文字盤。
1880年代製にもかかわらず、ほとんどクラックもシミもキズもない、とても綺麗なエナメル文字盤だ。
A.W.W.Co.とあるのは、American Waltham Watch Companyの略。
蓋の開け閉めは気持ちの良いぐらい快調で、ヒンジも全く問題がない。

Walthamdemihunter2

ケースの裏側にもナナコ文様が入り、とても上品な雰囲気である。
ムーブメント側の蓋にも目立つキズはなく、刻印もバッチリ視認出来る。

Walthamdemihunter3_2
Walthamdemihunter4


さらにこのムーブメントの美しさ!!
ムーブメントの部品まで金張りにし、さらに花柄文様を彫ってある。

Walthamdemihunter5

このとても素晴らしいWalthamのデミハンター、残念ながら今は手元にない。

このデミハンターには、文字盤の保護用にガラス風防が使われていた。
私は、この薄いガラス風防をミスして割ってしまったのだ!!
割れるとはとても思えないほどの力で、風防を磨いていた時にそれは起こった。
ピシッというかすかな音とともに、風防には蜘蛛の巣のような割れが幾重にも走ったのである。
経年劣化であろう(苦笑)。

突然のアクシデントにビックリし(ああ、割れるものなんだ…が最初の感想)、そして茫然自失。
あまりにも脆い、いや脆過ぎる。
とても気に入り、日差30秒以内なので実用的にも使えていただけに、とても残念であった。

しかし、それほどお気に入りであるのなら、吉祥寺の懐中時計専門店「マサズパスタイム」あたりに修理に出せば良いではないか?
でも私はそうしなかった。
やはり実用にはほど遠い。
アンティークはアンティーク。
コレクションボックスの中に大事にしまって、紅茶でも飲みながら目で楽しむ、あくまでこういう楽しみ方しか出来ないのだ。

しかしそういう楽しみ方をしていても、いつかは滅するのがこの世の習い。
手にとって眺めたり、たまに竜頭を巻いてムーブメントの動きを見たり、そして私のように風防をセーム革で磨いて楽しんだりするだけでも、ちょっとしたミスでキズをつけたり落として壊したりしてしまう。
だったら箱の中に後生大事にしまい込んでおくか、額に入れて飾って眺めるのが精々だ。
でも、額に飾って眺めるだけならば、写真集でも買った方が壊れたり傷ついたりするのを心配しなくて良い分、精神的に安定する。
大枚はたいてわざわざ古臭くて今にも壊れてしまいそうなものを買って、そしてその『管理人』になる酔狂は私には出来ない。

Walthamdemihunter6

ということで、マサズで10万円もの修理やメンテナンスの費用を掛ける価値はない、そう判断したのである。
風防がなくなった分買い値より安くなってしまったが、それでも70%は元を取った。
回収された資金は、後々Rolexに回ることとなる。

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