冠婚葬祭用に久々の出動~セイコー5DX(1967年製)・その1
先月末、急遽お通夜と葬式に出なくてはならなくなり、その際時計セレクトでハタと困ってしまった。
なぜかというと、現在私が所有する一軍時計は冠婚葬祭にはあまり適していない華やかで賑やかでスポーティなものばかりだからである。
Cartierのタンクアメリカン金無垢やRolexのGMTマスターⅡ赤青などは絶対につけられないし、サブマリーナーもPaneraiのPAM00241もアクティブ過ぎて厳しい。
38mmパシャも、竜頭のサファイアカボションが華やか過ぎてその場にそぐわない。
こういう時計を葬式にしていったら、その者の頭の中身が疑われかねない。
ということで、つけるモノがなく困ってしまった。
では携帯だけあれば充分かと考えた。
しかしスーツ(礼服)スタイルだと、なんとなく左手首が寂しい。
また、時間を知るのにそのつどパタパタ携帯を開くのも顰蹙ものだ。
ましてや親族でありその場に最初から最後までいなければならないのに、そのような失礼なふるまいは出来ない。
ではどうしたか?
お蔵入りになって長いこと引き出しの中に仕舞われてきた、二軍(いや三軍か)の中からセレクトすることになった。
1967年8月発売の、セイコー・ファイブDXというシロモノである。
なんと!私が中学一年生になったお祝いに、初めて本格的な機械式時計として親に買ってもらった物なのだ。
製造シリアル番号を見ると、この個体は1967年9月に製造されたものと分かった。
発売開始直後に製造されている。
今から48年近く前のモノで、確か中二になる前に両親に連れられて選んだ記憶がうっすら残っている。
それまでは、同じセイコーだがお子ちゃま時計のディズニー時計をしていたので、すっかり大人になったような気分を味わった。
この時計、中一の冬から使い始め、初めて本格的な時計を買ってもらった嬉しさから、寝る時も肌身離さずしていた記憶がある。
高校受験もこの時計を使った。
大学生の頃、渓流で遊んでいる時に岩に風防を思い切り擦って、結構深いキズを付けたこともあった。
今ほど時計にご執心ではなかったので、社会人になって数年はこれ一本で充分だった。
このセイコー5DXについては、あと2回ほど記事にしてみたい。
(その2に続く)
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はじめまして。ブログ興味深く拝見しております。
SEIKO5は歴史があるのですね。
約50歳ですか!?当時から4時位置の竜頭なのですね。なかなか雰囲気があり、シチュエーションに合いそうですね。
葬式の時計は、確かに気を使います。
私はレベルソ、ステンのクラシックを登板させます。滅多に機会はありませんので、手放そうかと何度も思いましたが、イザという時に困りそうで…
投稿: KZ | 2015年2月17日 (火) 21時33分
はじめましてKZさん。
ようこそ当ブログにお越しいただきました。
そしてコメントありがとうございます(o^-^o)。
私のセイコー5DXはもう半世紀近い付き合いですね。
ちょっと見、ロレックスのデイトジャストあたりともそれほど遜色はないかもしれません。
この時計を持っていますので、ウチのカミさんからは、今もなおデイトジャストの購入許可が下りません(苦笑)。
レベルソをお使いですか~、シックでイイですね。
突然のセレモニーに備えて、やはり処分なさらずに緊急用で置いておかれる方が良いと思います。
ではこれからも駄文・雑文ばかりのブログですが、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m。
投稿: ノスタルG | 2015年2月18日 (水) 00時37分