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2015年3月17日 (火)

Rolex顧客戦略の変化・その1~Van Cleef & Arpelsに見る高級ブランドの本音

今を去る25年ほど前のバブル経済華やかりし頃、ある日の日経新聞の記事が、今も妙に頭の中に残っている。

記事は、Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ&アーぺル)というパリのハイジュエラーにしてモナコ公室御用達のブランドを紹介したものであった。
その中で、当時の総支配人クラスのインタビューが載っており、内容は以下のようだったと記憶している。

・当社の顧客は世界で150人(家)です。
・当社が何かを出す、または何かを指向するのは、その150人の顧客を対象にしています。

細かい表現は忘れてしまったが(なんせ25年以上経っているので)、記憶によればだいたいこんな内容だったと思う。
いやはや、庶民には恐れ入る内容である(苦笑)。
150人の飛びきりVIP以外は、本心ではほとんど相手にしていないのであった。
庶民はあくまでゴミ扱い(爆)。
そういえば、同じくバブル真っ盛りの頃、野村証券だったかが一般の小口投資家を『ゴミ』と呼んでいたっけ…。
感覚的には全く同じである。

いくら庶民が憧れようが、信奉しようが、彼らには関係ないのだ。
全世界の150人(家)の超ハイソのためのビジネスなのである。
図らずも本音を漏らしてしまったというのが、正直なところか。
私も当時はこの記事を読んで、「そうだな、本当の利益ビジネスとはこういうものかもな」「優良となる可能性のある顧客選別をしないとな…」などと頭をよぎったものである(爆)。


さて、現在。
労働者階級の成功の証しと言われたRolexが、1~2年前から微妙に経営戦略を見直していることが感じられる。
例えば、新作の6桁GMTマスターⅡにその片鱗が伺われる。
5桁までは、GMTマスター系には赤青(ペプシ)や赤黒(コーク)が標準的にあった。
しかし6桁では素材からして高級化され、赤青ではなんとWG(ホワイトゴールド)のみしか作らず価格も優に300万円を超える。
もはや庶民が気軽に買える値段ではなくなった。
自社の顧客を上級以上に絞って行こうとする戦略の変化が如実である。

Rolexgmt116719


ことほど左様に、Rolexも自社をVan Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ&アーぺル)のようなポジションに置きたいのであろう。
大衆化はもう過去の事、これからは高級化、差別化、選ばれた者だけへの奉仕といった世界に行こうとするに違いない。
そのやり方が的を得ているのかどうか、そして成功するか否か、それはまた別の話ではある。

(その2に続く。)

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