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2015年10月

2015年10月29日 (木)

周回遅れどころか10年遅れ(後編)

ここ数年に出たPaneraiの新製品を全く買う気にならないのは、私の懐具合には非常に優しい(爆)。

しかしである。
いろいろ時計を見てきて自分なりに吟味した結果、私の琴線に触れて虜になってしまったのが、2003年ごろを中心とする10年近く前にPaneraiが出していた時計達だ。



この当時はゼニス、オメガ、ジラール・ペルゴー、アンジェリス、ロレックスなどの錚々たるマニュファクチュールやヴァルジュー、レマニア、ヴィーナスなどの有名どころエボーシュメーカーのムーブメントを搭載した、綺羅星のごとくのアイテムが揃っていたのだ。
他社ムーブメントを積極的に導入して、新規な品種を続々出すほど活気に溢れていたようだ。
ところが残念なことに、私はこの頃はPaneraiには全く興味がなかった。

だから今になってこの当時の製品に非常に興味が出ても、入手するには中古品以外の選択は皆無である。
私がPanerai製品を購入する場合は、ほとんどが並行輸入店か中古販売店か質屋に限定されてしまう。

10年以上前の品物が、それも特にSE(Special Edition)のような数の限られたブツが新品としてまたはデッドストックとして存在するはずがない。
万が一存在していたとしても、それは地球のどこかの地にひっそりとして残っているのであり、そんなレアなシロモノに中々出会えるものでもない。


ということで、私が良いと思うブツを以下にいくつか列記してみよう。
今の新製品には、列記したこれら古参時計達の魅力に勝てるものは少ないと思う。
それだけPaneraiも成熟し、活気がなくなって来たのであろう。




トップバッターは、PAM00051。
1999年から2009年までの11年間生産。
Paneraiにしてはこれだけ長い間生産されたという事は、とても人気商品だったということである。
40mm径、ホワイト文字盤で非常にスタイリッシュである。
3針、デイト表示付きで、300m防水。
ブレスレットも旧型メタルブレスとなっていて希少、かつコストパフォーマンスが高い。

Panerai1



お次はPAM00062。
ホワイトゴールドの金無垢ラジオミールで、40mm径。
2000年から2002年の3年間に推定1700個生産されたもの。
ゼニスのエリートをベースとしたムーブメントを搭載し、100m防水。
ピンクゴールドのPAM00103は姉妹版で、そちらは2001年から2002年にかけて800個のみ生産されたらしい。
現在のところ、40mm径のラジオミールはこの2品だけ。
今後のPaneraiは原点回帰と称して40mm径を作らない方向にあるため、非常にレアである。

Panerai2



さらにPAM00067。
2000年に限定発売されたSpecial Editionで、99個のみという非常にレアな一品。
ワンプッシュクロノのラジオミールゼログラフで、43mm径、100m防水。
レマニアのクロノグラフムーブメント搭載である。

Panerai3



もう一つPAM00072。
2000年から2003年にかけての生産で、40mm径のクロノグラフ。
Rolexのデイトナも搭載していた、ゼニスのエル・プリメロをベースとしたムーブメントを搭載しているのが、最大のアピールポイント。
ステンレススチール+チタニウムで100m防水。
ブレスレットもステンレススチール+チタニウムの旧型メタルブレスで、希少価値高くレア品。
但し、クロノグラフのボタンが押しにくいのが難点。
私はこの系統のSpecialEditionであるPAM00168ローレウスレガッタ2003年を持っているので、この使いにくさはよく分かる(苦笑)。

Panerai4



さらに加えてPAM00141。
2002年の1年間のみ500個生産された、42mm径のラジオミールである。
これもゼニスのエリートをベースとしたムーブメントを搭載しているので、レア品といえる。
100m防水。
こじんまりして可愛く、日常ユースに1個欲しいところだ。

Panerai5



実はまだまだお気に入りがあるのだが、とりあえず列記はこれぐらいにしておこう。
上に挙げた全ての品番は、どれも生産中止となってしまい、今や入手は非常に難しい。
共通しているのは、
・2000年ごろから2004年ごろまでの生産品
・品番は200番台以下
・他社ムーブ使用(クロノメーター検定をパス)
・40mmまたは42mmのケース径
・PAM00067を除いてすべてデイト表示付き
といったところであろうか。


まあ、今後このような非常に魅力的なアイテムがわんさかと復活して出て来てもらっても、それはそれで私の懐具合にとっては困るわけではあるが…(苦笑)。

私が自分のことを自嘲気味に『周回遅れどころか10年遅れ』のパネライファンと称する理由が、分かっていただけたであろうか。
しかも私の場合はすでにPaneraiが生産を止めてしまった40mmやマイナーな42mmが好きなので、45mmや47mmなどの王道を行く正統パネリスティから見れば、かなり邪道なへそ曲がりファンと言えるのかもしれない。

2015年10月25日 (日)

周回遅れどころか10年遅れ(前篇)

ここ1~2年のPaneraiは、先祖返りの懐古趣味がモチーフらしい。
ルミノール系で47mm径、ラジオミール系で45mm径や47mm径ばかり積極的に出している。
40mm径などは2013年ごろまでにほぼ絶滅してしまった。


しかし、前記事に書いたように私の手首には44mm径がギリギリで、47mm径だとさすがに大き過ぎて躊躇する。

そもそも先祖返りの対象たるPaneraiの軍事時計は、スゥエットスーツ(潜水服)の上から着用する代物で、視認性を何より最優先することを余儀なくされているため、47mmもの大きさになっているのだ。
47mm径は、決してシティーユースを念頭に置いたモノではない。



また、最初から古びたビンテージな雰囲気を出すことを狙ってか、薄茶色のインデックス夜光を採用したものばかり出している。
軍事時計出身というビンテージ性をその薄茶色のインデックスで誇示したいのだろうが、色目がなんとも古ぼけていて生彩がない。

この薄茶色夜光インデックスに合わせて、文字盤も以前のブラック(漆黒)ではなくブラウンがかった文字盤になっている。
これもビンテージな雰囲気を出そうとした結果だろうが、インデックス同様古めかしくジジイっぽい。
使い込んで自然に古めかしくなって、それが独特の風合いを出しているのなら理解出来るが、100万円もする高価なモノなのに最初からわざと古めかしくジジイっぽくしているなど、私には全く理解出来ない。

以前の薄緑色インデックスに漆黒のブラック文字盤は、若々しくシャープである。
古めかしい雰囲気を狙うのが果たして正解なのか、大いに疑問である。



さらに、ここ数年はルミノール1950ケースとラジオミール1940のオンパレードである。
出る新製品のほとんどがこの2つのケースだ。
個人的な美的感覚が各人異なるので断言は不可能ではあるが、私個人で言うとこの2つのケースの形状は嫌いである。

ルミノール1950ケースは、そのぷっくりと膨れたミドルケースがまるで餅のようで嫌いだ。
素直にストレートなラインであるルミノールケースの方が好きである。
またラジオミール1940に至っては、ラジオミールであるにもかかわらずラグがループ形状ではなく、竜頭も逆円錐形のラジオミールでもなくケースガードのついたルミノールでもない、非常に中途半端な所が嫌いである。
つまりラジオミール1940は、全てについてラジオミールでもなくルミノールでもなく中途半端で曖昧なのだ。



ということで、
・サイズ(ケース径)
・夜光インデックスの色
・文字盤の色
・ルミノール1950とラジオミール1940のケース形状


という各項目について、最近のPanerai製品は買う気に全くならない。
(あくまで私限定ということなので、キツイ表現は許して欲しい。)

シニカルに言えば、だからこそ私の財布には優しくなった…とも言える(大爆)。


ところが…である。
目を同じPaneraiの10年前の製品に転じると、事情は一転する。
私には宝の山に映るのだ。


(後編に続く)

2015年10月21日 (水)

どっこい、ref.16710GMTマスターⅡは元気だぜ!!

これも久々ネタ。
月曜日に健康診断を受けてきて、そのままランチ。
メニューは身体に優しい和食で。

お供は、半年ぶりぐらいに登場のRolex ref.16710GMTマスターⅡ赤青。
やはりRolexは気兼ねなく身につけていられるネ(o^-^o)。

20151019

2015年10月19日 (月)

久しぶりのカラオケスナック

先日土曜日は、友人と4~5カ月ぶりに新橋のカラオケスナックへ。
ノスタルジックに昭和の歌謡曲で攻める♪

いつものように「あの素晴らしい愛をもう一度」、「戦争を知らない子供達」あたりからスタート。
私は主にアニメ、フォーク、GS(グループサウンズ)などを。
友人はセミプロ級に巧いので、布施明とか玉置浩二のムード歌謡をメインに。

当日の相棒は、最近出ずっぱりのPaneraiPAM00168、2003年ローレウスレガッタ。

20151018

2015年10月16日 (金)

自分に似合うサイズ

最近、すっかりPaneraiの44mm径に慣れたせいか、CartierのPasha38mmSSが少々小さく感じられる。
そのため、せっかく大枚はたいてコンプリートオーバーホールしたにもかかわらず、出番がかなり減っている。

感覚とは不思議なモノで、パシャを買った当時は38mmで大きすぎやしないかなどと、要らぬ心配をしたものだ(←いったいいつの話だろ(^^;))。
当時の感覚では34mm~36mm径がメンズの標準サイズだったので、38mmだとちょっと大きく感じられたのだ。


で、先日、たまたまRolexのオイスターパーぺチュアル34mm径を手に取って眺める機会があった。
Rolexでは今でもオイスターパーぺチュアルやエアキングが34mmを頑なに守っているが、腕に沿わせてみると、34mm径は本当に小さく感じる。
ちょっと華奢過ぎて、レディースとしてでも通りそうである(汗)。



ということで、私にとって最適な大きさとはいったいどのぐらいなのかを改めて考えてみた。


自分の腕の手首のサイズを把握することから始める。
私の場合、手首周りはちょうど17cmある。
いつも少し緩めにつけることにしているので、だいたい17.5cmというところだ。

次に時計を載せる手首の縦方向の長さ(幅)を、大まかに測る。
下写真のように、私の場合はだいたい5.7cm(57mm)と出た。

20151013a


時計を巻いた時、下写真に示すようにブルーラインで示す時計本体の径、オレンジラインで挟まれた部分(ラグの部分)の長さ、グリーンラインで示すラグの終端から手首の端までの長さという、この3つの長さがうまくバランスすると、その時計は手首に良くマッチしていると言える。
また、時計はどんなに大きなものが好きであっても、時計自体やラグが自分の手首の全幅を越えては、バランスが悪くなるということにも留意した方が良い。



ではこの3つの長さをどのぐらいにするか?

手首を垂直方向から眺めて、この長さを決める。
私の場合は、ラグの長さ(オレンジライン)が片方で約5mm(あくまで垂直に見て計った値)で、手首の端までに長さ(グリーンライン)は3mmが見た目最もバランス良く、適正なようである。

以上を踏まえ、最適な時計の径を出してみよう。
手首の全幅が57mmなので、両ラグの分が5mm×2で10mmと、手首の端までの分3mm×2で6mmを差し引けば良い。
見た目最適値は41mmとなった。

上記数値は、言うまでもなくあくまで私限定である。
小さめが好きな人もいるし、デカ時計が好きな人もいる。
だから、あくまでその人その人の好みが優先されるのは言うまでもない。



計算上の最適数値は41mm。
この数値からそれぞれ1mmずつ寄せた数値が、私の適正範囲ということになろうか。
つまり40mm~42mm
Pasha38mm径が微妙に小さく感じられるのも、納得である。

20151013b


適正範囲が40mm~42mmであるから、PaneraiPAM00241のような40mm径はじつにぴったりマッチする。
下写真のように、オレンジラインで挟まれたラグ部部の長さは片方5mm(両方で10mm)と変わらず、ラグの終端から手首の端までがわずかなもの(計算上は3.5mm、実際の見た目は 2~3mm)になる。
垂直方向から見たバランスは最適である。

20151013c_2


デカ厚時計の代表のようなPaneraiにあって、標準仕様の44mm径はどうか?
下写真のようにオレンジラインのラグ長さは変わらず5mm(両方で10mm)で、グリーンラインで示して来た手首の端までの長さがなくなっている。
つまり私にとって44mm径の場合は、ブルーラインで示す径の長さとラグの長さを合わせると、ほぼ手首の全幅に相当し、手首の端の『余り』は0(ゼロ)に近く見えてしまう。

バランス的に見ると、これだとほとんど許容のギリギリ限界であろう。
つまり私の手首の幅では44mmでも若干大きく、近年のPaneraiが推進している先祖返りとしての47mm径などは大きすぎてバランスが悪いということだ。

20151013d


ちなみに、PaneraiにはPAM00341という60mm径の大型時計がある。
これを普通の手首の人が巻くと、下写真のようになる(写真はネットからお借りしました)。

時計のケース径(ブルーラインで示す)だけでなく、ラグ部分(オレンジとグリーンのラインに囲まれた長さ)までもが、手首の全幅を大幅に超えてしまっている。
どんなにデカ厚時計が好きでも、これはいただけない。
このような時計をする人は、いくら本人の勝手であろうともとんでもなく滑稽に見える事がお分かりいただけると思う。

20151013e

2015年10月12日 (月)

久しぶりのミニオフ

3連休初日の土曜日、馴染みのPすさん、Oパぺさんの2人と久しぶりにミニオフ会をやった。
前回が3月末の花見シーズンだったから、もう半年以上経っている。

場所は時計の聖地、中野。
お決まりのごとく、ブロードウェイの時計ショップ廻りからスタート。
ジャックロードで待ち合わせをして、かめ吉→ONOMAX→チーズペンネ→ワールドウォッチ(という名前だったか?)→れんず→大黒屋中野店と時計店全店踏破。
あれやこれや試着したり店員とダベッたり。


そのあと近所のイタリアンバールに行き(当日はPaneraiPAM00168を巻いて行った、下写真)、そこで4時間近く話し込んでしまった。
半年も経っていると、3人とも話すことが山のようにある。
話題が尽きず名残惜しいものの、夜も更けて来たため解散。
楽しい時間はいつもあっという間に過ぎてしまう。

20151010a

2015年10月 8日 (木)

ぎろっぽんでしーすー?

ある特定の業界用語では、六本木の寿司屋に行くことを「ぎろっぽんでしーすー」と言うのだそうだ。
銀座で食べる時は「ざぎんでしーすー」と言うらしい(ホントか?)。

なんでも逆さま言葉にすれば良いものでもないが、特定業界ならではの自分達が勝手に妄想しているエリート意識や高等遊民感覚を、子供っぽくアピールしたいのであろう(爆笑&苦笑)。


ということで、昨日は打ち合わせや交渉が予想外に長引いた。
夕方に終わったころには疲弊しまくりで、慰労を兼ねてそのまま寿司屋になだれ込む。
六本木ではなく赤坂。
赤坂だと、その業界では「さかあかでしーすー」というのだろうか(大爆)。


いきなり日本酒をオーダーして最初から飛ばす。
「久保田 万寿」からスタート。
締めはまぐろとあじと海老を握ってもらい、「八海山」。

昨日の相棒はPaneraiPAM00168。
革ベルトにしてから最も頻繁に使っているが、文字盤のブルーとベルトのこげ茶が良くマッチする。

2015107b
2015107a

2015年10月 5日 (月)

久しぶりのCartierPasha38mm

オーバーホールから戻って、早や数カ月経ったCartierのPasha38mmSS。
ここのところPaneraiばかりつけて来たのでトンとご無沙汰だったが、久しぶりにチョイス。

38mmなのに心もち小さく感じる。
Paneraiのせいであろう(苦笑)。

2015105

2015年10月 4日 (日)

『天地真理』はなぜ『渡辺真知子』になれなかったか?(その5・完結編)

『天地真理』はその声の質や本人の志向性からして、アイドル路線に入るべきではなかった。
歌っている曲を聴くとよく理解出来るのだが、彼女の声は顔に似合わず意外に低い。
アイドルらしからぬ、落ち着いた大人の声である。

だからこそ、アイドルとしてではなく、あくまでニューミュージックやフォークの範疇で地道に活動すべきであった。
そうすれば、精神を病むこともなく、外見もあそこまで変貌せずに順調に歳を重ねて行くことが出来たであろう。

それこそまさしく『渡辺真知子』が歩んでいる道であり、そして彼女は順調に相応に歳を重ね、今も全国狭しとコンサートに活躍している。
『天地真理』も…、いや斉藤真理もそうなる資格も素質も十二分にあったのに。

下に貼った「なごり雪」や「いちご白書をもう一度」を聴いても、単なるアイドルではない大人ッぽい声質や相当な巧さが分かる。
つくづく惜しいかな…。

Amachimari9              https://www.youtube.com/watch?v=KB0Mik57ym0
              https://www.youtube.com/watch?v=qC3a0IBoNnU



ということで、いきなりジャンル違いの『渡辺真知子』と同列に論じたので戸惑ったことであろうが、私がなぜ桜田淳子やピンクレディーではなく、あくまで『渡辺真知子』と対比したのか、真の意味するところがここにきて分かっていただけたのではないかと思う。



さて、『真理ちゃん』は『渡辺真知子』が逆立ちしても叶わないモノを持っている、と前回記事に書いた。
それは何か?


Amachimari10             https://www.youtube.com/watch?v=LfbZ63bByiQ





それは、血を分けた自分の子供の有無である。

『天地真理』は幸いにして1人お子さんを授かり、その子は今ではもう30歳近くの立派な女性に成長しているらしい。
そしてそのお嬢さんは『天地真理』のファンクラブ代表を務め、CDジャケットやコンサートなどの企画、構成などを担当しているのだという。
つまり、この母子にはしっかりしたコミュニケーションが存在しているといえよう。
『天地真理』は現実でも「ひとりじゃないの」である。

これはさぞかし頼もしい限りであろう。
そして彼女の孤独感や敗北感は、お嬢さんの存在によって大いに癒されるに違いない。

Amachimari11             
            https://www.youtube.com/watch?v=aUYDzzD1zUE




一方の『渡辺真知子』は今のところ独身主義を貫いて、音楽最優先の人生を送っている。実質的な”夫”に相当する人は身近にいて秘密にしているのかもしれないが、とりあえず表向きは一人でいる。

どんな人間にも、さらなる老いは必ずやってくる。
その時、血を分けた子孫がおらず、肉親同士ならではのコミュニケーションが取れないのは、巨大なる孤独感をさらに深めるだけではないのだろうか?
しかし音楽にかける情熱と信念が強い彼女なら、そのような孤独もなんとか踏み越えてこのまま行くのだろうか?

まあ彼女自身が望んで今のような状態でいるのか、それとも子供だけは欲しかったのか、部外者には絶対に分からない。
だから、いるorいないだけで両者を単純に比較することは出来ないのは重々承知しているつもりだ。


とはいえ、さらなる老いを想像するにつけ、少なくとも私などにはその絶対的孤独には耐えられない気がする。
私は小市民的な生活とか肉親との緊密なふれあいこそが、この世の一番素晴らしい宝物だと思っている。
たぶん『真理ちゃん』はこの考えに近いのではないかと思う。

だからこそ全盛期の『天地真理』が歌って描いてみせた、小市民的で心優しくつつましやかな世界に、今も憧れ郷愁を感じるのであろう。


では、『天地真理』自身がベスト3に入れている曲「水色の恋」「虹をわたって」「ひとりじゃないの」から、彼女に最も相応しい「ひとりじゃないの」を以下に聴いて、この話をお終いにしよう。

Amachimari12            https://www.youtube.com/watch?v=RnfDem4gmes


(この項、これにておしまい)

2015年10月 2日 (金)

『天地真理』はなぜ『渡辺真知子』になれなかったか?(その4)

時計を始めとする物欲ブログなのに、過去にファンだったアイドルの話を延々と展開してしまって、興味のない人には誠に申し訳ない。

さて、『天地真理』はなぜ『渡辺真知子』になれなかったか?の核心を突くと思われる最大の要因を続けよう。



③本人の資質/志向性
『渡辺真知子』ほどの豊かな声量、音域の広さ、繊細な音感があれば、シンガーソングライターとして大成したのはある意味当然の帰結である。
高校生のころから作曲を手掛け、デビュー前にしてすでにヤマハのコンテストで審査員特別賞を受賞している。
彼女は天賦の才能に恵まれたのだ。

時代や環境の変化の後押しの中、この強力な才能を武器にすれば、プロダクションにこき使われることも少なく、自分の主張は充分通せたであろう。
所属したのが業界のドンとも言える絶対的な渡辺プロではなかったのも、彼女には幸いしたことだろう。


一方、デビュー前はフォークシンガー希望であった『天地真理』も高校は声楽科であり、デビュー前にヤマハのコンテストに出場するなど、『渡辺真知子』との共通点も多い。
だから噂されたように歌がヘタなわけでは決してない。
例えば、デビュー前の貴重な歌声を聴いてみるとよく分かる。

Amachimari6             https://www.youtube.com/watch?v=6RnMkwUzro0


また「あの素晴らしい愛をもう一度」を聴いてみるとイイ。
この曲は私も大好きで、カラオケに行くと必ず歌っている。
彼女は丁寧かつ明瞭に歌い、得意のファルセットなども活かし切っている。

Amachimari7             https://www.youtube.com/watch?v=FSipcJFK-cc


また彼女のデビュー曲「水色の恋」は名曲である。
このセンシティブな感情は『天地真理』にしか出せない。

Amachimari8             https://www.youtube.com/watch?v=GwxfzmWSvqo



とはいえ『渡辺真知子』並みのダイナミックな声量には及ばず、また作曲などもこなせなかったために、どうしてもプロダクションの言いなりにならざるを得ず、自分の志向性とは別の道を歩まされても文句は言えなかった。
時代もそれを求めたのは、前回の記事に記したとおりである。



次に、ご本人の性格の違いも大きかったものと推察する。

「人の性格や履歴は、その人自身の顔に如実に反映される」というのが私の持論である。
もちろんかの米国大統領・リンカーンも同じような事を言っているので、あながち乱暴な論ではない。
大人しい人はやはり大人しい外貌だし、優しそうな人は顔が優しい。
逆に乱暴者や犯罪者は、その性向がなんとなく顔に表れている。


『天地真理』の優しそうな表情や素直な態度は、彼女の性格がそのまま表れたものであろう。
一方の『渡辺真知子』、やはりなんとなく気が強く、芯が一本通っているような印象を受ける。
『天地真理』は、ごく普通の恋愛をして結婚して家庭に入ってもおかしくはないタイプである。
『渡辺真知子』は、その豊かな才能を活かして音楽一筋、家庭より音楽が大事という強い信念に裏付けされたタイプである。
実際、『天地真理』は結婚して(その後離婚したが)、一子授かっている。
『渡辺真知子』は独身主義を貫き、今も精力的に各地を飛び回ってコンサート活動を続けている。



これらの両者の資質や性格の違いが、その後の2人の道をかなり違ったものにしたのではないだろうか。
どちらが良いというのではない。
またどちらが勝者というのでもない。

とはいえ、現在のところ充実したコンサート活動を満喫し交友関係も多彩な『渡辺真知子』はとてもハッピーに見える。
外見も現在58歳に相応しく、歳を上手に重ねているようだ。
話のし易い、身綺麗にしているナイスなおばはん!という感じだ。

Watanabemachiko4             https://www.youtube.com/watch?v=GcYkN1YAl44
             https://www.youtube.com/watch?v=Y1LRSBRgnxs



『天地真理』の方は、日本の芸能界の最頂点を一度は極めた者にしては、週刊誌の格好の下衆な話題提供をするまでに落ち、外見も若い頃を全く想像出来ないほど変貌してしまった。
歳を上手に重ねることが出来なかった悲哀を、切実に感じる。
可哀そう過ぎる…。

とはいえ、『天地真理』が絶対的にアンハッピーかというと、それは本人以外誰にも分からないだろう。
なんといっても彼女は、『渡辺真知子』が逆立ちしても絶対に叶わないあるモノを持っているからだ。

(その5に続く)

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