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2016年5月12日 (木)

常連という存在の功罪

手持ちの時計を買い取り査定してもらおうと思い、複数のショップが林立している”時計の聖地”中野ブロードウェイに行った時の話。


1階から順番に5店舗ほど回ったのだが、3番目のお店に入った時のこと。
その店は、100万円を超える高額商品ですらネットで告知した途端にすぐに買い手がついてしまう有名店である。
そして、店舗内に3人もお客がいると満足に見ることが叶わなくなってしまうほど、ごく狭い店である。

私が行った時はすでに1人の先客がどっかと座っていて、差し向かいで店主と談笑中であった。
そのため、2~3分の間ショーケースを覗きながら買い取り査定を頼むタイミングを計っていた。
しかし雑談は全く途切れない。
常連らしく一応時計の話題らしき事を話しているのだが、購入の話とか具体的な商品仕様の話ではなく、ただただ世間話の類である。


このお客は椅子に深く腰掛けてしまい、居着いている状態そのものだった。
他に客が来たから世間話を自粛しようとか、気を効かせて帰ろうなどという気配は微塵もなかった。
こうなると、買い取り査定はこのお客の目の前で行われることになる。
店は非常に狭いため、他の大型店のように商談室などは望むべくもない。
自分の時計を店主でもないこの人物の目の前に晒さざるを得ず、センシティヴな金銭交渉を、全く関係のない他人の眼前でやらざるを得なくなる。

これには私も耐えられなかった。

そのため、5分ほどで見切りをつけ、買い取り査定は諦めてこの店を後にした。
条件の揃った、非常に状態の良いブツだったので、店にとっても決してマイナスにはならなかったはずだ。
現にこのあと入った他店では、事前予想を大きく上回る買い取り値を付けてくれた。
常連の存在があったがゆえに、別のビジネスの可能性をその常連のせいでフイにしたのである。



小さい店であるから、ネットにアップした途端にすぐに買ってくれるような金満な常連は、とても貴重で大事にする必要があるだろう。
このような裕福な常連を抱えているおかげで、こういう店は存続出来ているとも言える。

しかし考えようによっては、その常連達の過剰な存在感が、他の一般のお客が落ち着いて品定めをしたり買い取り査定をお願いしたりする機会を奪っているとも言えなくはないのだ。
このような常連の存在は、大なり小なりどこの店にとっても痛しかゆしなのかもしれない。


…と、つらつら考えつつ、他店での予想以上の買い取り金額にホクホクしながら、その日の中野ブロードウェイを後にした。

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時計全般」カテゴリの記事

コメント

コメント失礼します。

恐らく同じ経験があるお店なので、居座ってる常連の方はどかっと座っていますよね。居座ってること自体より、気まずい空気をどうかしてほしいです汗

はじめましてぷらりさん、ようこそ当ブログにお越しいただきました。

そうですか、同じようなご経験がおありですか…。
店が狭く、店主とも距離が必然的に近くなるので、常連達には居心地が良いのでしょうね。
速攻で大枚はたいてくれる大切な金づるですから…、いやもとい、店を支えてくれる大切なお客様ですから、対応は良くしませんと。

その分、私のような貧乏一見さんにとっては、常連を差し置いて店主に声をかけるのは憚られます。

客商売の難しさの一例ですね。

はじめまして。いつも楽しみに読ませて頂いています。こちらのお店は、何度か伺いましたがいつも常連さんがいますね。ショーケースには商品が少なくて、すぐに出てしまいます。前に下取りをお願いしましたが、付属品なしでは不可でした。正直このようなお店は初めてです。買取だけでしたら納得出来ますが…。
お店の事情ですから仕方ないですね。

はじめましてケンさん、ようこそ当ブログにお越しいただきました。
いつも読んでいただいているとのことで、ありがとうございます!
駄文を書き散らしていますが、今後ともよろしくお願いします。

この店はネットでは超有名な割に、陳列してある商品がそれほど多くないですよね。
店は物凄く狭いし、そして不定期によくシャッターを下ろしますし(爆)。

常連達の破天荒な金遣いの荒さには、いつも苦笑しまくりです。
買って保管しておくだけで、また数週間して売りにくるなんて、信じられませんね。
まあ…、ここまでやる人達は、一種のリアル病気なんだと思います。

そうですか、付属品完備でないと下取り不可ですか。
このような条件をつけているおかげで、デッドストックで付属品完備といったレア品が他店より多く告知出来るわけですね。
なるほど、良く分かります。
このショップなりの差別化マーケティングなんでしょうね。

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