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2017年9月17日 (日)

Alden(オールデン)から靴を買った・その1~NST・Uチップ

靴を履くならこれまでは英国靴一辺倒だった私が、Crockett&Jonesから個人輸入するのが一段落したと思ったら、今年の7月8月はなぜか米国靴のAldenにドップリ嵌ってしまった。
しかもコードバン(馬の尻の裏革)一択。

思うに、私の若い頃(20代、30代の頃)はAldenとかコードバン靴はあまり品数がなく、そして高値であった。
お気軽にヒョイヒョイと買える代物ではなかった。
まあもちろん本格的な英国靴は、Church'sのChetwyndあたりですら80年代後半には5万5000円もして高かったのであるが。

特にAldenのコードバンタッセルローファーは、その歴史的出自からして憧れの対象であり続けたが、これもお気軽に買えるシロモノではなかった。
Aldenのタッセルローファーについてはこれも入手したので、近々記事にする。)
今になって、この若い頃の買えない飢餓感的トラウマが突然蘇り、それに対して心理的穴埋めをしようと意識が働いているかのようでもある(苦笑)。



とにかくAldenから輸入ラッシュである。
私にとっての記念すべき第一弾をご紹介しよう。
例によって、海外からの宅配便による個人輸入だ。
ショップのサイトから注文して、6日で届いた。

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中身は、無造作に靴箱が入っているだけ。
梱包材とか緩衝材のようなものは無しで、そのまま放り込んだみたいだ。
英国人達の方がもっと扱いが丁寧であるなぁ…、さすがにラフな米国人達よ!

開けると、Aldenの金色のロゴが現れる。

Alden12



靴箱を取り出す。
Aldenの箱の色はCrockett&Jonesのブリティッシュグリーンに良く似ているが、もう少し暗めのモスグリーンである。

実は、もっと大昔の、80年代以前のAldenの箱や社名ロゴは、気絶するほど退屈でダサかったのを知っている人が今どれぐらいいることだろう?
今の若い30代や40代の人達は、この箱の色とロゴしか知らないのだろうね…。
ま、それを言えば、Church'sの箱だって、超絶クソダサかったのだが…(更苦笑)。

この箱のシックな色とカッコイイ社名ロゴが、近年のAldenの高評価と大発展を陰ながら支えているのだと私は思う。
大昔のダサい箱とロゴのままで続いていたなら、今の若い人達は買わないと、私は思うよ(苦笑)。

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中には靴本体と靴の中に入ったシューツリー、シューズバック一組、簡単なカタログ、包装紙が入っている。

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靴本体はビニール袋の中に入れられている。
コードバン(馬の尻の裏革)の独特な香ばしい匂いが鼻をつく。
この匂い、個人的には嫌いではない。

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ジャジャーーン!!
Norwegian Split Toe Blucher、通称NSTのUチップシューズである。
ダークバーガンディ色のコードバンで、品番は2210。
ラストはAberdeen Lastである。

これが、日本の総代理店では扱っていない、つまり日本には入ってこないアイテムである。
この靴が欲しければ、海外ショップで直に買うしかない(あとは楽天のショップかヤフオクか)。

私はAldenのコードバン靴第一弾として、このアイテムを選択した。
いや、全てのAlden製品の中でタッセルローファーとともに、私が一番に好きな靴であるので、第一弾となるのはある意味当然かもしれない。
購入したお礼として、ショップからのサービスでバーガンディ色のワックスが入っていた。

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では買ったアイテムの細部を見ていこう。

この品物は国内には入って来ていないので、じっくり見てしっかり履いて確かめるという事は出来ない。
私も事前に自分の足のサイズを入念に計り、Brannock Measurement Chartを元にサイズの数値を決めた。

NST・Uチップの最も大きな特徴、それはつま先(トウ)の縫い合わせのような”Norwegian Split Toe”(ノルウェイ風に分割されたつま先)である。
このNorwegian Split Toeは、手縫いである。
驚くことに、革の裏側まで針と糸を通しているのではなく、表面だけ掬い縫いをしているのだという。
つまり、針と糸は上下に貫通させるのではなく、横に通している。
おそるべきそして感嘆すべき手間と技術である。

現在のAldenにはこの掬い縫いが出来る職人は2人しかいないというのが、風説になっているぐらいだ。
(本当のところは、何人いるのかは私も知りません。)

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続いて、インソール。
Aldenの社名ロゴとマークが、金文字でしっかり刻印されている。
何度も書くが、80年代ごろまでのAldenの社名ロゴは、もっと武骨でもっさりしたものだった。
近年、オシャレに変身したのだね。

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靴裏は、踵の先以外オール革。
そして、純正コードバン(馬の尻の裏革)を製作し提供したシカゴHorween社の刻印も入っている。

馬の尻の革は農耕馬のものを使っているのだが、農耕馬自体が農業の機械化の進展によって激減しており、非常に貴重な革となっているらしい。
近年は価格も高騰し、そしてレア品としてますます入手が難しくなっていると煽られているのが最近の風潮だ。

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踵部分はこんな感じ。
踵の真後ろに、長四角の変わったステッチが入っている。

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内側に、この靴の製造履歴が記録されている。

向かって左から、7 C/Eというのは大きさと幅を示し、この靴は7Eというサイズ。
このEサイズは、これまた日本国内には輸入されておらず、Eサイズが欲しければ必然的に輸入に頼らざるを得ない。

次の7Aというのは、2017年1月製造ということ。
07021はショップの発注番号。
その下の2210が、この靴の製品番号である。

そして最も右に書いてある10というのは、一匹の農耕馬から採れる12足分の革のうち、この靴の革は10番目の革であるということらしい(ホントか?)。

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おろすにあたり、靴ひもを通した。

おお!!、なんとカッコイイのだろう!!
私はこのアイテムに一目ぼれして、速攻で購入したのである。
とはいえ、いくつかネットで当たったショップでは品切れであった。
ハワイの有名ショップ「Leather Soul」ではこの靴が一番の売れ筋らしい。

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Aberdeen Lastの細身な形が素晴らしい。
7Eなので、やや幅広な私の足にも履きやすい。
そしてソールはダブルソールなので、クッション性が良く歩きやすい。

バリエーションとしてコマンドソールとかダイナイトソールのものがあれば、それも買ってしまうだろうから、NSTのバリエーションコレクターになってしまいそう(爆)。

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まずは室内での試し履き。

Alden信者の多くが、おろす前にわざわざ皺入れを行うのだという。
しかし、私はそのような事はしない。
皺というのはコードバン独特の持ち味なのだが、ごく自然にそして自分の足によって形作られるのが良いに決まっている。

ちなみに私の足は、左右で大きさも幅もハーフサイズほど異なっているので、靴のサイズ選びにはホント苦労する。
この左右のサイズ違いは皺にも如実に表れ、右と左で皺の入り方がどうしても異なってしまう。
だから、事前に人工的な皺をつけるなどという行為は、私にとってはあまり意味のない事なのである。

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天気の良い日、さっそくおろして履いた。
気分爽快!!
この靴(そして同じくAldenの、先に写真で見せたタッセルローファー)があれば、当面用は足りそうだ。
但し雨には気をつけないと(苦笑)。

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コメント

初めまして。
いつもブログ楽しく拝見させていただいております。
ROLEXはGMT青黒からDブルーに買い換えたいし
Aldenも購入したいしと物欲が止まらないものです(^.^)
ちなみに掲載のAldenは個人輸入ですか?
よろしければ購入店と納期教えていただけたらありがたいです!

はじめましてヨッキーさん、ようこそ当ブログにお越しいただきました。

コメントありがとうございます。
物欲って、いつまでたっても消えてなくなるということはないですよね。
一つのアイテムを手に入れたら、舌の根も乾かぬうちに、もう別のモノが欲しくなります。
皆さん、誰しもご同様なようで(苦笑)。

Aldenの靴は、Alden San Franciscoから直接個人輸入しました。
ただちょっと送料が高いかもしれません。
納期は、在庫がちょうどあれば、1週間以内に届きます。
在庫のない場合はどれぐらいかかるか見当つきませんが、しばらくはwaiting listに載って、生産待ちということになるでしょうね。

駄文ばかりお目にかけますが、今後ともよろしくお願いします。

早速回答いただきありがとうございます。

なかなか物欲が押さえきれず、出来れば年内にAlden、
次のバーゼル発表を待ってからDブルーの購入を
検討したいと考えています。
時計や靴は別にこだわりが無くても生きてはいけますが、
気に入ったものを購入、検討出来るぐらいには
色々な意味で余裕のある人生を過ごしていきたいものです。

これからも物欲を触発される?記事を楽しみにしていますので
今後ともよろしくお願いします。

こんばんはヨッキーさん。

物欲は、無理に抑え込もうとせず、自分の経済状態を勘案しながらそこそこうまく付き合っていく方が、人生も豊かになると思っています。
なんでも我慢するだけでは限界がありますから、精神衛生上を考えると、無理せず、無駄なものは買わず、無茶な買い物は慎み、という感じでしょうか。

お持ちのGMT青黒、私も良いアイテムだと思います。
売ってしまうのはもったいないですよ。

もちろんDブルーはぴか一におススメします。
素晴らしく良い時計ですよ~♪
Alden、この靴はサイズが合えば、物凄く履きやすく足に良いという感じがしますね。
おススメです♪

ありゃ、なんだか物欲煽り魔になってしまっていますね…失礼しました(爆)。

何にせよ刺激をいただけるのはありがたいです。
Alden最初の一足は定番990かそのウィスキーを
考えているのですが、海外旅行に出かける予定もないですし、
やっぱり個人輸入がいいですかね!
ちなみにAldenサンフランシスコは送料、関税はどうでしたか?
いずれにせよ近日中に大阪の正規店で
一度サイズ確認をする予定ですが
コードバン全般予約待ちみたいですし、
多分、レザーソウルかサンフランシスコで
お願いすることになりそうです(^.^)

今晩はヨッキーさん。

>Alden最初の一足は定番990かそのウィスキー

定番990なら、ヤフオクで新品未使用が多数出ていますね。
ラコタの日本正規価格より、3万円以上安く出品されています。
面倒臭く神経使う海外通販するなら、ヤフオクの方がラクかもしれません。
新品・未使用に限るなら、靴をヤフオクで買うメリットは大きいと思っています。

ウイスキーはとてもレアなので、ツテでもないと相当に難しいのではないでしょうか。
レアカラーでいくと、私はシガーコードバンが欲しいですね。

>Aldenサンフランシスコは送料、関税はどうでしたか?

送料はUPSを使うのでかなり高く、1足あたり130ドルだったと思います。
またUPSですから、関税はそのままゴッソリ取られますね。
今回買ったNST・Uチップは、ラコタでは扱っておらず国内に入って来ていませんので、欲しいならどうしても個人輸入せざるを得ませんでした。

それでも国内想定価格より2~3万円は安く買えたのではないかと思います。

>レザーソウルかサンフランシスコでお願いすることになりそうです(^.^)

レザーソウルは、あまり在庫は豊富ではないですね。
アメリカ本土から遠く離れた島なので、どうしても物資の補給はイマイチになりがちです。
あとメールのレスポンスものんびりしています。
とはいえ、日本語がOKなのは頼もしいかもしれません。

ご丁寧に返信いただきありがとうございました。
まだ990に決めたわけでもないですが、
これから色々と検討してみたいと思います。

先になると思いますが、購入したらまた報告させていただきますね(^^ゞ

これからもよろしくお願いします!

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