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2018年9月17日 (月)

私がやっている靴磨き法・後編

4)靴クリーム塗布

いままでいろいろ試してきた靴クリーム。
最近はBriftH、M.モウブレイクリームナチュラーレ、サフィールコードバン用あたりに落ち着いている。

今回はBriftHのものを使った。
そして私は塗布するのに、いつも指で塗っている。
この方法が、一番革に優しく馴染んでくれるように思う。
指の汚れは心配がなく、ぬるめのお湯で洗えば支障はない。

指先に、写真にあるような少量をすくい取って使用。
前面、左右の3つに分けて塗るが、ややたっぷり目に塗っている。

20180916i




5)馬毛ブラシでブラッシング

コードバンの場合は馬毛ブラシを、普通のカーフの場合は豚毛ブラシを使って、よくブラッシング。
江戸屋のブラシを使っている。

少々力を入れて、長めの距離を勢い良くブラッシングするが、同じ個所を執拗に擦るという感じにはしない。
このブラッシングをキッチリやっておけば、次の工程のクリームを布でふき取るのが楽になる。

20180916j





6)余分な靴クリームをふき取り

ふき取り用の布はBriftHで買ったものを使っているが、ここも汚れ取りの時と同じく、Tシャツの端切れでも着古した下着でも全く問題はない。
わざわざ高い価格の布を買う必要はない。

写真に示すように、3回ほどふき取っていると、だんだん布に移って来るクリームは少なくなっていく。
写真下の状態ぐらいになれば、ふき取りはOK。
むしろ、あまり神経質にゴシゴシ擦らない方が良いように思う。

但しワックスなしで光らせたい場合は、布を使って優しくもう少し磨く。
ワックスなしでもかなり光らせることが出来る。
これは靴クリームにもより、サフィールのクレム1925あたりを使えばかなり光るのでおススメ。

20180916k

20180916l



7)アビースティックで表面を鞣す(なめす)

水牛の角であるアビースティックを使って、コードバン革の表面に圧力を加え、表面をなめす。
この作業は毎回やる必要はなく、雨に濡れてしまって表面にシミが出来た時や表面がザラザラしてきた時に行う。

もちろんカーフ革には不要なので、カーフの場合は6)から8)に直行。

20180916m




8)ワックス掛け・その1

いよいよワックス掛けである。
必要な道具は、ワックス、ワックス用布、ハンドラップそして山羊毛のブラシ。

まず一番最初に、クリームで磨き終えた表面にワックスを均一に塗っていく。
私の場合はこの最初のワックス塗付を2回行っている。
使っているワックスと布はBriftHのもの。

いくつか試したが、BriftHのワックスと布が私には一番相性があうようだ。
Alden純正のワックスは、BriftHの長谷川裕也さんによると、クリームとワックスの中間のようで、やや光り具合が悪いらしい。

20180916n




9)ワックス掛け・その2

ワックスを均一に塗布したら、いよいよワックス磨きである。
布にハンドラップから水をごく少量取り、ワックスも少量すくい取って再度塗っていく。
塗りながら磨くという感じ。
そして磨くのはクルクル円を描くように。

これを4~5回繰り返す。



10)山羊毛ブラシと水でブラッシング

ここまででかなり光ってくるので、この先の工程として山羊毛ブラシを使う必要性は、各人の光りに対する要求度合によるかもしれない。
山羊毛ブラシにハンドラップから水をごく少量取り、そのまま山羊毛ブラシで磨く。
山羊毛ブラシがまだ新品に近いうちは、山羊毛のこすれが表面に残り、表面が曇ったりするので注意。
曇ったらまた9)と10)を繰り返す。

そして最後にもう1~2回、ハンドラップの水と布だけで水砥ぎをやるとさらに光ってくるだろう。
メインの工程はここで終了。

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11)靴底に専用クリームを補給

この工程は1年に1~2回で良いと思う。

靴底専用のクリーム、例えば私が使っているのはヴィオラのソールエッセンを、それ専用の布で靴底に塗付する。
そのあと靴底専用の豚毛ブラシで数回磨いてやる。

靴底専用ブラシは高い必要は全くない。
私などは、30年近く前に数百円で買った捨てようかと思っていたものを捨てないで、これ専用に使っている。

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工程は以上。

なるほど、時計はただ単に買って集めるだけが楽しみで、自分が介在出来る余地はベルトの色を選ぶぐらいしかない。
だから逆に、多くの人は目移りしてしまって次から次へと買いあさってしまうのである。
つまり、時計を自分好みに『育てる』という発想と行動がどうしても出て来にくいのだ。

しかし靴は違う。
買ってからこそが、自分の意思が介在出来る余地が大きいのである。
靴を磨いて綺麗な状態に保つ。
好きな色、好みの光り具合に靴をアレンジしていく。
さらには革そのものを大事に育てる。

私はこの『育てる』という行為にこそ、自分の意思とモノとの交流を感じるのである。


ということで、下に今回磨いたAldenのカラー8コードバン製NSTをお見せする。
まあこの程度に磨き光らせることが出来れば、これからは特に専門業者に頼まずとも十分であろう。

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