スイス時計業界再編の予兆
新型コロナ武漢肺炎による世界的なパンデミック騒動は、ついにスイス時計業界の再編にまで影響を及ぼしそうだ。
「HODINKEE」の記事(https://www.hodinkee.com/articles/rolex-tudor-patek-philippe-leave-baselworld)によると、ロレックスRolexが主導してパテック・フィリップPatek Philippeを誘い、ショパールChopard、シャネルChanel、チューダーTUDORも入れて5社がバーゼルワールドを脱退するとのこと。
脱退してFHH主導のWatches & Wonders Genevaと連携する予定らしく、2021年春を目途に、スイスのジュネーブで新規の時計展示会を開催する計画とのこと。
そして「WatchMediaOnline」の記事(https://watch-media-online.com/blogs/3118/)から引用させていただくと、バーゼルワールド脱退の理由は、
・2021年1月への開催延期を含む、バーゼルワールドの経営陣による様々な一方的決定
・すでに払い込まれた出展料についての処理(返金を含む)が受け入れがたいものであったこと
とのこと。
RolexとPatekPhilippeを中心とするこれら5ブランドの代表者は、バーゼルワールドがもはやブランドのニーズと期待に応えられないと判断するに至ったとしている。
やはり僕が前記事に書いたように、いくら武漢肺炎騒動が深刻とは言え、2020年の開催を一方的に2021年1月に延期してしまったのは各メーカーにとっては開発、営業、販売を含む様々な面で支障が大き過ぎたのであろう。
その多大な支障と齟齬が、すでにその存在意義を失いつつあったバーゼルワールドからの脱退のトリガーを引いたようである。
そしてスウォッチグループやLVMHグループに属しない、その他の大小多々あるメーカーの多くはRolexとPatekPhilippeの2強が主導する再編の流れに巻き込まれて行くように思える。
とにかく今年から来年にかけては、(外野にとっては)面白くエキサイティングな大変動が見られそうだ。
あと個人的には、Rolexの2020年新作がしばらく(ヘタすると2021年春まで)見れないのがとても残念である。
サブマリーナーのムーブメントは、果たして3235化されて新規デビューするのだろうか?
デイトナに、デイト表示は相変わらず付かないのだろうか?(大爆)
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