今回検討したクロノ・その3~Breitling、Zenith
僕の最初の本格的機械式時計は、何を隠そう、Breitlingである。
Breitlingのダイバー時計。
10年ほど前までは、1930~40年代の古いBreitlingのクロノグラフにも大いに惹かれた。
実際に数本持っていたが、もうすでに全て売り払ってしまった。
僕の中で今となってはあまり興味のないブランドになっているが、昔は好きなブランドの一つだったのである。
というわけでクロノグラフ好きには外せないブランド、Breitlingに行ってみよう。
◎Breitling
<スーパーオーシャン ヘリテージ クロノグラフ44>
Breitlingの現行製品でデイ&デイト機能を有するのは、なんと!このアイテムのみ。
いやはや、中々ないものである(苦笑)。
ケース径は44mmと大振りで、200m防水を確保するがパワーリザーブは48時間。
ということはValjoux7750の改良ムーブメントなのだろうか?
一応、バージョン違いとしてブルー文字盤もある。
とはいえ、あくまで僕個人の好みであるが、この長短針のデザインにはあまり惹かれない。
デイ&デイト機能付きのものが少なくて閉口するが、もしもデイ(曜日)機能を外したら欲しくなるアイテムはBreitlingの中に存在する。
それが、「ナビタイマーB01 クロノグラフ43」だ。
まず、ベゼルを含めた文字盤のデザインに惹かれる。
メカメカしい感じがたまらなく良い!
しかもこのシリーズは、自社開発のムーブメント「ブライトリング01」を搭載しているので、パワーリザーブは70時間と格段に長くなっている。
<ナビタイマーB01 クロノグラフ43>
43mm径、パワーリザーブは70時間と、ここまでは条件に合う。
ところが、である。
今度は防水性能が日常防水程度(3気圧防水)と、格段に落ちてしまうのが大ネック。
まあ、ドンピシャリで条件を満たすモノを探すのが、これほど困難であるとは、正直予想外!
「ナビタイマーB01 クロノグラフ43」が、なぜ日常防水程度の性能しかないのか?
これは店頭で質問して分かったのだが、計算尺のベゼルをスムーズに回転可能にするために、どうしても密閉性つまり防水性能を犠牲にせざるを得なかったのだという。
今となっては全く使わない計算尺ベゼルよりは、防水性能をもっと高めて欲しかった(苦笑)。
正規販売価格は100万円前後で、正規で安心とは言えややお高い感じ。
並行輸入店なら70万円ぐらいで新古品(未使用品)が買える。
◎Zenith
ラストはZenith。
とはいえ、Zenithも現在ではデイ&デイト機能を有するクロノグラフはラインナップされていないようで、見つけることが出来なかった。
10年ぐらい前までは下のようなクロノグラフがあったようだが、古いので詳細は分からない。
これがあれば、ムーンフェイズと月表示が付いているのでお買い得と言えばお買い得なんだが・・・。
防水性とかパワーリザーブに関しては、詳しくは分からない。
10年も前のことだから、パワーリザーブはたぶん50時間に満たないであろう。
ということでZenithも候補から外れたが、デイ(曜日)表示さえ諦めれば、この1月23日に発売になったばかりの新製品で良さげなアイテムがある。
実機はまだ見てないのであくまでウェブからの情報なのだが、一見するとロレックスRolexの現行デイトナとよく似ている。
性能的には10気圧防水、60時間のパワーリザーブなので、条件的にはクリア。
41mm径もジャストフィットサイズだ。
なにより、新しくなったエルプリメロのムーブメントが売りであろう。
Zenithはエルプリメロの本家であり、ロレックスも2世代前のデイトナにZenithのエルプリメロを搭載させてもらっていたのである。
白黒の文字盤を揃えていることも、デイトナと似ている。
バックル及びクラスプはロレックスとほぼ同じデザインだ。
ここまでデイトナに寄せてくると、外見が似ているためにユーザーの好悪が分かれそう。
もちろん、現在はロレックスのデイトナ(ref.116500)を正規販売店で買うことは全商品中2番目に難しい(一番目はスカイ青)のだから、手っ取り早くZenithの方を買うという人も多いのではないか。
それにしても、Zenithはいつからブランドアイコンを星印☆(スター)にしたのだろう?
この星印☆が、文字盤にも針にもそして裏のローターにも、でかでかとデザインされて出てくるのだ。
僕には、これがどうしても『五芒星』に見えてしまう。
『五芒星』といえば安倍晴明、しかし魔術の記号でもある。
なにより旧帝国陸軍とか、中共や北朝鮮のような共産主義国軍隊のマークを彷彿とさせる。
これに関しても、好悪の分かれるところであろう。
(その4/暫定結論に続く)
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